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平成26年度 陵水会名古屋支部総会
記念講演(要旨) 講師 柴山桂太 准教授
柴山桂太 准教授
ケインズ理論は、1990年代には時代に合わないといわれたが、現在の状況は、ケインズが生きた時代「国境を超える貿易・投資が行われ、また、金融危機の頻発していた時代」20世紀前半によく似ている。
世界経済の問題点 現状
資本主義の世界最大の問題は、格差拡大問題といわれている。
リーマンショック以降世界経済の流れが大きく変わっているのではないか。グローバリゼーションが停まり、グローバル化とナショナリズムが対立している。ひそかに、国内産業を守るために関税を上げ、国内をブロックする(隠れた保護主義)。
新興国では貿易収支と財政収支という双子の赤字を抱えており、外国から継続的な投資が入ってこないと経済が回らず、混乱を引き起こしている。
日本の課題
真の意味での国際化は必要であるが、グローバル化が順調に進むという考え方は修正すべきであり、国境の壁が低くなるという未来は想像すべきではない。
また、海外で活動するリスクは高くなっていくだろう。急速発展は難しく、長期で現状を維持していく戦略で存在感を示していく。
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