名古屋陵水
2006年の抱負


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  2006年還暦・年男
 60年目・12年目新たな決意


生涯の趣味を

年頭に目標を立てるのは常であるが、その実行達成度は残念ながら芳しくない。特に余暇を楽しむ趣味を見いだすとの宣言は、月を重ねつつ知らぬ間に彼方へ行ってしまう。
 「男は13の趣味を持て」若いころ上司から言われた言葉だ。数多い嗜みは仕事に私生活に役立つというもの。

 別の上司は「好奇心・向学心は死ぬまで持て」と言った。好みに凝り固まらず新しいものに接することで、頭や心の若さは維持できるというもの。
 48といえども気持ちの若さは持ち続けたいと思う。一年、一月、一日、出来るだけ短く時間を区切り目標を立てるのがよい。実現性も高まるし達成度も確実に味わえるからだ。

  2006年は東京単身生活3年目。とかく大変だと言われる単身生活を逆にチャンスと発想を変えてみたい。東京はどこよりも多く芸術文化に接することができる所である。できるだけ見聞の機会を創り生涯の趣味を見い出したい。
  48は下り坂でなく、まだ5合目の上り坂なのである。



還暦を迎え想うこと

  こころよく、我に働く仕事あれ、それを仕遂げて死なむと思う(啄木)
  日残りて昏るるにいまだ遠し(周平)

還暦を迎えるにあたり斯様な言葉が浮かんで来た。
穏やかな晩年を迎える事が出来たらという淡い期待の表れであろうか。そう想うにつれても余りに正反対な時の流れである。バブル崩壊後に転籍・早期退職・年金基金の解散等様々な試練が、我々世代に襲ってきている。遂に数値未公開のまま歴史の闇の中に葬りさらねばならない程の巨額な不良債権を抱え頓挫した銀行の姿に、太平洋戦争で海の藻屑と化した戦艦大和がダブッてくる。昭和期の第2の敗戦である。 不良債権以外にも少子化・財政赤字等様々な難問が山積しているが、解決できるのは元気なIT寵児のホリエモン達であろうか。否、矢張り政治家のみがそれを主体的になしうる。明治維新の西郷隆盛のような私利なく国を想う政治家であろう。

  鈴木宗男が復活したがこれを支えた地域住民の罪は大きい。民主主義もぶれると衆愚政治になってしまうと言った政治家もいたが、自分自身も真の民主主義国家の国民たりえているかと自問し続けていかねばと思っている。毎月真の政治リーダー不在が引きおこす憤慨すべきニュースばかりである。定年後のゆったりとした時間の中でも憤慨すべき事多くを覚悟しているが、穏やかな心境を保ち続けていたいと切望してやまない。