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陵水会・囲碁部主催の
「台湾・囲碁交流試合ツアー」に参加して
大阪陵水会囲碁部を中心とした海外囲碁交流試合のツアーも、一昨年の「北京」昨年の「西安・宝鶏」に続いて、今年は2月19日から23日にかけて台湾を訪ずれ、高雄・台北にて親善試合を行った。
今回は陵水会囲碁部のメンバー13名(大阪9名・東京1名・名古屋3名)に加え、アマチュア囲碁界の名うての強豪である奈良の斎藤和行ご夫妻に特別参加をして頂き、総勢15人の選手団を結成して訪台した。
一日目は名古屋・東京勢は中部国際空港より、大阪勢は関西空港より飛び立ち台北の中正空港で落ちあった後、専用車で鄭成功の活動拠点で名高い古い都の「台南」に移動した。
二日目の午前中は荒涼たる荒地であった嘉南平野を肥沃の穀倉地帯に変えた八田与一技師にゆかりの地、珊瑚譚(ダム・水路)を見学した。
その雄大かつ適確な水利工事を見れば、八田技師が「嘉南水圳の父」として台湾の人々から深く敬愛されているのが納得できます。
未だに毎年ご命日には、嘉南水利組合・市町村等の自治体が中心となって、ご遺族の参列の下に盛大に慰霊祭が開かれているとの事、同じ日本人として誇らしく思いました。
午後から高雄市内で親善試合を行った。
対局は中国式ルールのもとで、すべて互先(握り)で行なわれたが、高雄選抜チームにはプロ棋士を目指している小学生の林冠典・冠文兄弟もおり、昨年の宝鶏ほどでは無かったものの、2局ずつ対局して4勝24敗と惨敗であった。
三日目は台北に戻り中正記念堂等の市内見学、夜は士林夜市を散策した。
四日目は故宮博物館などを見学した後、午後から林海峰文教基金会館にて台北のアマチュア棋士選抜チームと親善試合を行った。
手合割りは段級位によるハンディ戦を採用したが、日台段位に格差が在る為に、日本側の段位を三段下げる様調整した上での対戦であった。(例えば日本で五段の人は台湾の二段の人と同格として取り扱う)
対戦者の中には林海峰九段のお兄上や楊嘉源九段のお父上も参加され熱戦を繰り広げた結果、幸いにも11勝3敗と勝越す事が出来た。
続いて行われた台湾プロ棋士による指導碁は東京から参加した三井照次さんが唯一の金星を挙げた。
翌日の午後には帰国の途に着き、4泊5日の旅を終えたが、毎晩夕食後もホテルで囲碁の研究会を開催するなど囲碁三昧の大変楽しい旅行であった。
(台湾・囲碁交流試合参加者) |
世話人・ |
神谷守利( |
8段 |
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大11回) |
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三井照次( |
5段 |
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大10回) |
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橋谷文雄( |
6段 |
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1回) |
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水野健治( |
5段 |
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10回) |
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奥地憲二( |
初段 |
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3回) |
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田中秀和( |
4段 |
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10回) |
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浅野一通( |
4段 |
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7回) |
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深井精興( |
初段 |
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10回) |
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瀧澤准一( |
7段 |
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8回) |
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木船一男( |
6段 |
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12回) |
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細井専司( |
5段 |
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9回) |
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平山邦彦( |
3級 |
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14回) |
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鷲見公嗣( |
6段 |
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10回) |
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尚、陵水会囲碁部の今後の主な活動計画は次の通りである。
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西日本大学OB対抗戦に出場 |
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8月27日に24大学のOBによる大学対抗囲碁大会が開催されるが、
その「60才以上の部」に3チーム(総勢15人)を編成し出場する予定、
昨年度は大阪大学・同志社に続いて3位入賞を果たした。 |
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東京・大阪・名古屋の陵水3支部合同の囲碁交流会の開催 |
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本年度は11月26日〜27日に東京囲碁部の世話の下に「熱海」にて開催される。尚、昨年度は京都にて35名の参加を得て盛大に催行された。 |
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来春の海外での囲碁交流試合は「韓国」で実施する予定 |
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ベテランでは趙治勲十段、若手では現在世界最強と云われている李昌鐫・李世ドルの母国である韓国での試合は今から楽しみである。 |
水野健治(大10)
※名古屋陵水では、紙面の都合上一部割愛となっていましたが、全文掲載させていただきました。
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