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平成22年度 陵水会名古屋支部総会
佐和新学長 講演 講師 佐和隆光氏
佐利学長講演の演題は、"グリーン産業革命-人類の生存を脅かす10の「危機」-克服の条件"。
要旨は、以下のとおり。
01. |
テロと国際紛争 |
02. |
気候変動による被害の頻発 |
03. |
原油価格の高騰-2030年には
$200/バレル |
04. |
再生可能エネルギーの活用-太陽光・風力・バイオマス等 |
05. |
食料価格の急騰-新興国の経済発展による需要増・バイオ燃料の原料としての需要増等 |
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滋賀大学学長 佐和隆光氏 |
06. |
公衆衛生の旧態化 |
07. |
国際金融危機 |
08. |
世界同時不況-金融危機は実物経済にも影響(自動車・石油産業の凋落) |
09. |
雇用問題-失.業者を減らすことは、「公正な社会」を実現するために必要不可欠 |
10. |
社会保障・人口問題-総人口の減少・高齢化率(65歳以上人口)の上昇 |
以上様々な問題に対処するための処方箋として、
1. |
グリーン・ニューディールの実践-オバマ政策を例にとり、 |
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①
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再生可能エネルギーと気候変動対策を連動させ、巨額の財政出動 |
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② |
再生可能エネルギー普及促進に伴う雇用創出等 |
2. |
グローバル・ケインズ主義 |
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① |
新興国における需要掘り起こしのための先進国の投資 |
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② |
投資の誘引はクリーン開発メカニズム |
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③ |
ここには、気候変動緩和・経済成長・雇用創出の固い絆がある。 |
以上2点を紹介された。
特に日本の産業界ではこれまで環境対策への取組が経済にマイナスに働くと捉えられてきたが、今後は環境対策をポジティブに捉える必要があると強調された。最後に「気候変動対策なくして経済成長なし」という時代になっていくとして、締めくくられた。
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