■陵水協力講義リーダーシップ論
南野輝久(大05回)
日時 10月6日(金) 10時30分〜12時
場所 第二校舎棟1F 22番教室
10月13日(金)はこちらから
テーマーは人間模様。学生達も良く知っている歴史上の人物を採り上げ、その人達の一寸した言動が如何に他人の心を惹きつけ、“命ですら預けよう”という気持ちを引き起こさせたかを十七例ほど話をした。抽象論より具体的な話のほうが学生が興味を持ち、その一つでも二つでも“”成る程“と納得して自分も心掛けてみようと思ってくれれば、将来本人のために誠に結構と考えたからである。
話の要約は以下のようなものである。
「相手の立場に立って物事を考え、行動する」 「陰口は言わない」 「人前で人を叱らない」 「物を為すには命懸けの覚悟で行えば必ず目的を達する」 「約束は必ず守る」 「どんな人物でも人に優れたものを持っている。常に謙虚で人を敬愛する」 「人を統べるには、四角の枡に味噌を入れて、丸い杓文字で掬うようにする。小隅のことに気を配らない」 「贅に溺れず、節倹を旨とする」 等等。
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<受講生の感想より>
第1回の講義は歴史における様々な人物の名言についてお話をして戴きました。以前から知っていたものもあれば初めて聞く話もありました。
儒教における「仁」と「礼」を感じさせるもの、行動をおこす時の勇気が感じられるもの、その人の人柄を感じさせるものなど、様々なお話を聞くことが出来ました。過去に培われたものを知り、生かしていくという意味では本当に『歴史を学んだ』と思います。
陵水協力講義とは、陵水会が大学と産業界の架け橋になり、感受性の高い若い人に考える力を涵養する機会を提供する授業で、実業界の第一線で活躍する卒業生が所属する企業から講師を招く『企業が協力担当する講義』と、OBが講師となり講義を行う『リーダーシップ論』がある。
『リーダーシップ論』は、陵水会が有する貴重な人的資源の中から、それぞれの業種で活躍する第一人者のOB個人が担当するもので、大学始まって以来初めての画期的な試み。体験に裏付けられたレクチャーは、自分の意見に基づいて行動できる「自分軸」の形成過程に有用。
第1回目の昨年度は、小島興一氏(大10回)以下5人が担当。
第2回目となる今年度は、南野氏(大5回)以下5人が担当。
『企業が協力担当する講義』は、企業経営の生き生きとした実態を学生に伝えるもので、建学の精神「士魂商才」を現代に活かした教育理念として「高度専門職業人(グローバル・スペシャリスト)の養成」を目指す同学部ならではの特色ある講義となっており、平成11年度から実施。
昨年度は、松下電器産業株式会社の協力で「21世紀型企業の存在条件を探る−ケーススタディ松下電器−」というテーマ。松下電器の大改革「破壊と創造」の取り組みを例として、各事業分野での成長戦略の紹介、21世紀型企業の存在条件などについて学んだ。
第8回目となった今年度は、株式会社滋賀銀行が協力。同行は、<官から民へ><中央から地方へ>という21世紀のベクトル変化に対応し、必ず中小企業が表舞台に登場してくる時代になるとして、旧弊にとらわれない独自の合理主義経営を展開している。「現代の経済(しがぎんのビジネスモデル)」と題して、近江商人の哲学である「三方よし」が滋賀銀行の行是「自分にきびしく、人には親切、社会につくす」に活かされている事を具体的な事例と共に学んだ。 |