名古屋陵水

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  2006年陵水協力講義 1 | 2   陵水協力講義のトップへ戻る
南野輝久(大5) ■陵水協力講義リーダーシップ論
南野輝久(大05回)
日時 10月13日(金) 10時30分〜12時
場所 第二校舎棟1F 22番教室
10月6日(金)はこちらから

 テーマーは“昭和一桁生まれの男の歩んできた道”
 昭和一桁生まれの男は七十歳の坂を越えた。その歩んできた道は、戦争、敗戦の風雲激動の世の移り変わりを直に見ながら飲まず食わずの少年時代。昭和二十六年の朝鮮動乱を契機とした軍需景気。廃墟の中から日本経済の再建が始まった。昭和三十年代の初期に大学を卒業。貧しいけれど明日を夢見て懸命に内に外にと馳せ巡った。会社の為というより、お国のために働いた。当時円の国際的な価値は全く無くなく、ドルが無ければ石油、鉄鉱石などの基幹物資が輸入できなかった。政府は、十万ドル〔三千六百万円〕以上輸出した企業を「輸出貢献企業」として表彰した。勤勉で懸命な昭和一桁生まれの男達は世界に誇る技術を極め、豊かな国への足掛りを作った。

 日本経済の復興と繁栄。世界第二の経済大国にまで仕上げた昭和一桁生まれの男達は、年号が昭和から平成に変る頃から、功成り、名遂げて各様に第一線から遠のいていった。贅に馴れ、働くことを忘れた現代のニートやフリーターの若者の時代を「こんな筈ではなかった」と寂しく観ている昭和一桁生まれの男達の昨近である。
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<受講生の感想より>
今日は20〜30人程度の学生が受講しており、大半の学生が頭をあげて熱心にお話を聞いておりました。
ただ遅刻して入室する学生が後を絶たなかったのが残念でした。

南野先輩は今回は先輩自身の過去についてのお話をされました。
自分の命を自分で守らなければいけなかった戦時中、すばらしい先生や友達に出会い充実した大学生活、とにかく国のために働いた戦後の混乱期、日本が大きく変わっていくなかで新技術の研究に没頭した高度成長期など、日本がどん底から大きく変化した時代を力強く生きたというのが印象に残りました。

先輩がお話された日本は、数十年の違いだけでも僕達が今過ごしている日本とは大きく違っているものでしたが、生きていく上で大切にすべき精神については今も昔も変わらないなと思いました。


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 陵水協力講義とは、陵水会が大学と産業界の架け橋になり、感受性の高い若い人に考える力を涵養する機会を提供する授業で、実業界の第一線で活躍する卒業生が所属する企業から講師を招く『企業が協力担当する講義』と、OBが講師となり講義を行う『リーダーシップ論』がある。

『リーダーシップ論』は、陵水会が有する貴重な人的資源の中から、それぞれの業種で活躍する第一人者のOB個人が担当するもので、大学始まって以来初めての画期的な試み。体験に裏付けられたレクチャーは、自分の意見に基づいて行動できる「自分軸」の形成過程に有用。
第1回目の昨年度は、小島興一氏(大10回)以下5人が担当。
第2回目となる今年度は、南野氏(大5回)以下5人が担当。

 『企業が協力担当する講義』は、企業経営の生き生きとした実態を学生に伝えるもので、建学の精神「士魂商才」を現代に活かした教育理念として「高度専門職業人(グローバル・スペシャリスト)の養成」を目指す同学部ならではの特色ある講義となっており、平成11年度から実施。
 昨年度は、松下電器産業株式会社の協力で「21世紀型企業の存在条件を探る−ケーススタディ松下電器−」というテーマ。松下電器の大改革「破壊と創造」の取り組みを例として、各事業分野での成長戦略の紹介、21世紀型企業の存在条件などについて学んだ。
 第8回目となった今年度は、株式会社滋賀銀行が協力。同行は、<官から民へ><中央から地方へ>という21世紀のベクトル変化に対応し、必ず中小企業が表舞台に登場してくる時代になるとして、旧弊にとらわれない独自の合理主義経営を展開している。「現代の経済(しがぎんのビジネスモデル)」と題して、近江商人の哲学である「三方よし」が滋賀銀行の行是「自分にきびしく、人には親切、社会につくす」に活かされている事を具体的な事例と共に学んだ。