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  古希の大学院生  名古屋市立大学へ入学

桑原 誠(大10)  大学10回卒の桑原誠さんは、伊能忠敬の「一生にして二生を経る」と言う生き方に感動し、これこそ会社退職後の我が生き方と決め、大学院を志す動機となりました。

  桑原誠さんは名鉄運輸に42年間在職され、その間、取締役を10年間勤めながら、名鉄流通(株)の社長も15年間就任されていました。今日の安定経営の基礎を創られました。その実学を大学院でさらに研究に生かしたいと考え、滋賀大学時代、大阪船場勤務時代に縁があった「近江商人」の先進性などを実証的に検証し、彼らが、経営の特性をどう展開したか現代的意義を明らかにしていきたいとのこと。

  この春の名市大大学院の入試に、若い学生に混じって試験を受け、社会人から日本経済経営専攻博士前期課程に入学されました。

  入学後、現住所の春日井市から週4日まで通学するハードさですが、若い学生に囲まれて、気持は若返ったと楽しそうでした。学生生活は、出校する4日間講義を聞き、課題図書を読み、さらに毎週のレポート提出となかなか厳しいもの。この学究生活は予想しなかった。

  私たちも近江の地にある滋賀大学出身者として、「近江商人」に大いに関心を持っていますが、なかなかその精神を学びきれていません。桑原さんに研究テーマの一端を語っていただきました。

  近江商人は、江戸時代に地場の産物(八幡=蚊帳・畳表、日野=売薬・醸造品、彦根=仏壇)をもって全国へ行商した。経営形態も個人から協同企業体へ発展、さらに経理帳票も複式簿記へと、合理的な経営方式に変化していった。もっとも知られている近江商人の理念として「利は余沢、三方よし」という商売哲学を確立させ、初代伊藤忠創業者は、「商売は菩薩の業」と説いたと言われ、現代でも充分通用する理念である。と熱い思いが伝わってきました。

(文責・吉田稔・大15)