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   平成21年度 陵水会名古屋支部総会
  名古屋を変える“名古屋脳”とは  講師 岩中祥史氏

小、中、高を名古屋で過ごした私は「名古屋の企業が元気のいい理由」をよく聞かれる。

「名古屋人・名古屋の企業」は、好不景にかかわらず、借金を極力しない堅実な生き方をしてきた。それが不景気の時にも強い知恵、「名古屋脳」である。「名古屋脳」の三つの柱は、@いつも最悪の事態に備え節約している。A目立っても絶対得にならない、見栄を張らず地味を貫く。B世の中に「絶対安心安全」は無いと考えている。たとえば国の年金もアテにせず自分で準備。

経歴:1950年生まれ。愛知県立明和高校を経て、東京大学卒業後、出版プロデューサーにして作家。主な著書「出身県でわかる人の性格」「名古屋の品格」など多数。

このルーツは、この地から出た戦国時代の三英傑の栄枯盛衰を目の当たりにし、子供や孫に順風満帆は長く続かない。その為に物を大切にし、蓄えを行うDNAがこの地に残されてきた。

「近江商人」を勉強したが、その根本は長期スパンでビジネスを考えること。ケチと吝嗇を区別し、必要なものには金を惜しまなかった。名古屋の「始末」と相通じる。トヨタの創業者、豊田利三郎は彦根の人で佐吉の養子になった。トヨタの原点は近江とも言える。尾張の信長は安土に城を作り、秀吉は長浜、大阪に城を作った。東海と近畿には原点となる共通の遺伝子がある。

「名古屋脳」はひょっとすると「近江脳」とも言えるかも知れない。学生時代を近江で学ばれた皆さんは、名古屋人の血、近江人の血を沸き立たせながら、この大変な状況を切り抜けていって頂きたい。
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